最終更新日:2023/08/18
みなさまこんにちは大阪府堺市から皆様のちょっとした変化を応援しています。山本哲也です。
この書籍は、東京東信用金庫さんの会員組織の企業さんが、自分たちの技術や歴史を紹介するために会員さんが発起人となって作ったものです。
銀行さんのお客様が組織されているなんてなかなか素敵な話だと思いませんか?東京の城北エリアには、キラリと光る技術を持っているモノづくり企業がたくさんあります。
今回の書籍では、81社が掲載されていますが、その会員数は1650社にも上るそうです。この書籍を出版企画された”ビジネスクラブオーロラ”というのは、30年近く前から東京東信用金庫を利用している企業同士の交流を目的に組織され、セミナーや情報交換会、海外視察、社会貢献活動に取り組まれているそうです。会員には製造業が多く24%、建設業が20%と”モノづくり”と”街づくり”にかかわる企業が多いそうです。
私はその中から2社を担当させていただき、大阪から飛行機で取材に行ってまいりました。食品製造業とプラモデルメーカーという全然違う2社にてお話を伺う貴重な経験をしてきました。
伝統ある和菓子メーカーを引き継いだ4代目の社長の渡辺さん。事業承継前は、会社勤めをしており、敏腕営業マンで全国を飛び回っていたそうです。
数年前、病気で療養中だった創業者が病床に彼を呼び寄せ「あとはお前に任せる。頼んだぞ」と遺言のようにつぶやいた一言をきっかけに、会社を辞めて和菓子の道に飛び込んだそうです。
今では、「SNS映えして、若い世代にも食べてもらえるお菓子を作ろう」と奮闘しており伝統的な看板商品の”五家宝”を現代風にアレンジした”ごかぼーる”を開発。
都内のデパートなどの催事を中心に売り込みしたり、サラリーマン時代の経験を活かして、地元のスーパーに飛び込み営業をして、提案して回ったり、精力的に活動されておられます。私もいただきましたが、同じ敷地にある親戚の会社が作るきな粉のやさしさとチョコの甘さがたまらないお菓子です。ぜひ皆様にも食べていただきたいです。
こちらもすごくて、創業者は、日本で初めてプラモデル金型を作られた職人さんです。当時は、おもちゃは完成したものを買うものでした。「誰がおもちゃを自分で作るんだよ?完成していないおもちゃを一体どこのどいつが買うんだよ」と言われて誰にも見向きもされなかったそうです。つまり、創業者は「おもちゃを作る楽しみを創ったひと」なのだ。
現社長は、2代目であるが、モノづくりのDNAをしっかり引き継いでおり、社長室の一角には大きな3Dプリンターがあり、思いついたらすぐに試作をするそうです。
そして、仕事も遊びも会社ぐるみでやってしまうのが秋東精工の得意技。社内の一角をトレーニングジムにしてしまう”筋トレ部”。休日は、部員同士で車に乗り合わせ、モデルガン片手に野山を駆け回る”サバイバル部”など、遊びが仕事に生かされている様子が目に浮かびます。
近年は、下請け仕事からの脱却を図るために、IOTを生かした知育玩具などの自社ブランド品も手掛けています。なかでも私が驚いたのはアモルファス構造の樹脂でできたスピーカー。
限りなく生音に近い音を出せるその複雑な形状は特許技術になっているそうです。取材中、隣で楽器の音がするので、「仕事中にも部活かな?それにしても良い音。よほど高級なギターだな。ギブソンかな?」と思っていたほど原音を忠実に再現するスピーカー。思わず、欲しくなって、値段を聞いてしまいました!いつかは欲しい!!
開放型吸収拡散型スピーカーFRM30は視聴もできます。
音だけでなくごらんのとおり、めちゃくちゃカッコイイんです。
今後もこのようにいろいろな事業者さんのお話を伺っていく機会を作ります。現場に神宿る。
中小企業診断士 山本哲也
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