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新規事業は、野菜炒めと同じ。

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新規事業は、野菜炒めと同じ。

最終更新日:2022/04/19

みなさまこんにちは大阪府堺市から皆様のちょっとした変化を応援しています。堺なかもず経営支援センターの山本哲也です。

本日は、新規事業について最近思うことを書いてみます。

私たちにとっての新規事業とは

新規事業開発や新サービス開発と聞くと最近は、「AIで・・・とかアプリで・・・」といった最新のテクノロジーを活用するような話になりがちです。
確かにこういったテクノロジーは大変便利で、今までできなかったようなことが簡単に解決できてしまうようなイメージです。しかしながら、テクノロジーで解決できないことや、リアルな解決策のほうがより顧客にフィットするケースも実はまだまだたくさんあります。
私は、日ごろ、新規事業開発の支援に携わっていますが、以前からこの「新規事業開発」という言葉に強い違和感を抱いています。それは、この言葉が、いかにも企業主導の言葉であると感じているからです。私たちは、自分たちに都合の良い事業を創るのではなく、どこかで待っている誰かのために急いで事業を創らなければならないのです。

▼新規事業開発の手順

そんな中、主流となっているサービス開発の手法は「リーンスタートアップ」です。つまり「トライアンドエラー」を繰り返し、改良しながら前へ進めていこうというものです。つまり、できるだけ早く、いっそ、開発途中の段階でさえも顧客に提供してしまうのです。そして、一人ひとり顧客の声を集めながら製品改良を続けるという手法です。よほどの大企業でなければ当たり前のことですよね。
我々、小規模事業者では、新しい取り組みが新サービスなのか?新事業なのか?なんて考える必要はありません。顧客の声から新しく提供できる価値を生み出したり、新しく獲得したリソース(機械やノウハウや販売ルートなど)を市場に展開できたりしないかを考えることだけが重要です。

では、なぜ、このような方法に変化してきているのでしょう?
その理由は、社会や経済のスピードが速くなり、私たちの暮らしが急激に変化するタイミングにあるからです。大手企業でさえもこれまでのように、市場調査をきっちりと行い、顧客の声を生かし、テストや検査をみっちり行い、全国一斉展開を行うような大掛かりな取り組みは、もうやらなくなっています。時間をかけて完璧な製品を開発していたのでは、「顧客の課題がすでにもう別の方法で解決されてしまっていて、なんの役にも立たない」ということが増えているからです。
リーンスタートアップの流れは以下のようになっています。

▼ステップごとの発想方法

アイデア発想

「顧客志向の新事業開発」という言葉から想像できると思いますが、これまでの開発とは起点においても違いがあります。従来は、「自社の遊休資産、ネットワーク、ブランド力などのリソースが活かせる」ことが第一条件となりがちでした。しかし、これからは、「顧客のための新たな価値、社会にとっての新たな価値」であることが第一条件となります。
しかし、決して難しく考える必要はありません。「自社が提供できること、自社がやるべきこと」といった自社発想の解決策を起点とするのではなく、「自分が解決したいこと」「自分や自分の大切な人たちが幸せになれること」といったように、顧客の課題に着目して欲しいのです。

顧客の課題を特定するところを発想の起点として、自社ができる解決策を検討し、不足しているリソースは、他社から調達するという考え方です。

本日はここまでとします。

まだまだ書かないといけないことがありますので、本日はここまでとしますね。

アイキャッチの画像は、当社の所在する大阪メトロ御堂筋線なかもず駅の改札前に突如ときどき出没するニュービジネスです。
その名も ekibana さん スピード鼻毛脱毛のようです。

あまりに驚いたのと、支援先へ急いでいたのとがあって、詳しいお話を伺うことができませんでした。次回、見つけたら必ず、根掘り葉掘り聞き出して、この場で皆さんと共有したいと思います。

ekibanaさんのWEBサイト   

鼻毛職人も募集中とのことです(#^.^#)

当社へのお問い合わせはこちらから 堺なかもず経営支援センター

追記:「なんで野菜炒めなんだ?」との問い合わせがありました。

野菜炒めくらい強火(熱い想いで)で急いで仕上げろ! という私からのメッセージでした!!
説明が漏れていました。申し訳ありません(笑)