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最近、身近になってきたけど、コーチングっていったいなんだろう?

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最近、身近になってきたけど、コーチングっていったいなんだろう?

最終更新日:2024/02/01

▼はじめに

 本日は、タイトル通り「コーチングって言葉は知っているけど、一体何をしてくれるの?」「トップの人が使ってる手法?」「せっかくだから少し知っときたいかも」ともやもやしている皆さんに向けて、私がこれまで学んできたことをお伝えして少しでもすっきりしてもらおう思います。もし、さらに興味が持てるようであれば、ぜひ、ご自身でも情報収集をしてみてください。

▼コーチングとは

 私が、学んだプログラムでは、以下の様に定義しています。

コーチングとは「目標達成に必要な知識、スキル、ツールが何であるかを棚卸しし、それをテーラーメイド(個別対応)で備えさせるプロセスである」

出所:コーチ・エイWEBサイト

 あくまでも、主体者は、コーチを受ける人です。コーチは、決して先導したり、強制してはいけません。コーチは、相手が新しい視点、考え方、行動の選択肢を明確にできるように一緒に考えることが仕事です。そして・・・コーチを受ける人が、気づき、視点、考え方、行動の新しい選択肢を得たり、目標達成に必要な行動を行ったりするために必要な対話を創出します。人は、良いとわかっていてもできない行動があったり、現状維持バイアスが強く働く生き物です。(特に大人になるにつれて)そのため、コーチは、継続的にかかわることで、その部分の行動変容と持続性をを高めるお手伝いをする必要があります。

▼コーチングには、大きく3つの形式があります。

1.経営者やトップマネジメント層に対して1対1で行う場合

2.ミーティングや1on1などマネジャーがチームメンバーに行う場合

3.人材開発部門のスタッフが社内の人間に対して行ったり、メンバー同士が相互にコーチングする場合

▼コーチとコーチングを受ける人はどんな関係?

 実は、コーチとコーチングを受ける人は「教える」と「教えられる」の関係ではありません。一緒になって、あるべき姿を明確にし、そこに対して不足していることを探索していくパートナーの関係なのです。身の回りの事例で言うと、トッププロ野球選手が専属コーチをつけていることをニュースなどで見たことがあると思います。

コーチが、トッププロよりも優秀な実績を持っていることはほぼありません。つまり、教えるわけではないのでその必要がないのです。

 ですから、コーチを受けた人に対するアンケートを見るとよくわかるのですが・・”コーチを受けて実感した効果を教えてください。”との問いに対して彼らは・・・

「ビジョンがより明確になった。」
「他人からのフィードバックを受け入れられるようになった」
「新しい方法に挑戦できるようになった」
「客観的な視点を持つことができた」
「目標の達成スピードが早まった」                 と答えています。

▼コーチングは万能なのか?!

 コーチングは、「重要だけど緊急ではない」領域にこそ力を発揮します。この「重要だけど緊急ではない」を私たちは、放置しがちです。
 この領域にあるタスクを放置しておくと一体どうなるのか?
 徐々にその緊急度が増していき、いつのまにか、「重要かつ緊急な対応が必要なこと」に成長していしまい、手に負えない状態となってしまいます。こんな経験ありますよね?緊急度が高くなると私たちはどうするのか?なんとか、その場をしのぐ対策を取ります。緊急事態では、みんな冷静さも判断力も失っていますから、時間がかかる抜本的な対策を提案しようものなら袋叩きに合います。「いまからそんなこと無理だろ!」「何、正論ぶっこいてるんだっ!」ご経験ありますよね?

 コーチングでは、この「重要だけど緊急ではないこと」に対してしっかりと取り組むことで、緊急事態を未然に防ぐ真のリスクマネジメントとなるのです。

「重要。しかも緊急」に対しては、ほぼ毎日のように取り組んでいるでしょうし、解決策もありません。また、「重要ではないが緊急なこと」も同様です。どちらかと言えば、こちらに取り組むことで、他のなにもできなくなり、いわば「沼」ですね。
 一方で、重要でも緊急でもないことにあなたやコーチの大切な時間を使うことは現実逃避であり「ポエム」と言えるでしょう。

▼コーチングが有効なケース

 では、コーチングが有効となるケースにはどのような場合でしょうか?
 もっともコーチングが有効なケースは、「もともとスキルの高い人が、そのスキルをもってしても難易度が高い仕事に取り組むケース」です。例えば、CやBのケースでは、スキルが未成熟で仕事が簡単または、難易度や重要度が高い。つまり新人教育です。本人に試行錯誤をしてもらったり、指示命令で成功体験を積んでもらうことの方が向いています。また、Dの場合、スキルが高い人が簡単な仕事をするわけですから、何の支援も必要がないケースです。

▼コーチングがNGとなるケース

1.本人がコーチングを必要としていないケース

2.どちらかというとカウンセリングが、必要なケース

3.いまもカウンセリングを受けているケース

4.コミュニケーションが取れないケース

5.約束が守られないケース

6.コーチに依存しすぎるタイプのひと

 つまり、運動をしたくない人に激しい運動が向かないように、コーチングが向いていない、受け入れる状態にない人にはコーチングは有効ではないのです。結構多数派ではないかと思います。ですから、世の中では、カウンセリングやコンサルティングまたは、セルフケアという手法の方がメジャーなのでしょう。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

中小企業診断士 山本 哲也

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