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堺市立少林寺小学校の授業に参加してきました

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堺市立少林寺小学校の授業に参加してきました

最終更新日:2023/11/01

今回は、堺市立少林寺小学校の授業に参加してきた活動の紹介です。

堺市立少林寺小学校の授業に参加してきました。

みなさんは、自分の”前提”を意識したことはありますか?
例えば・・・
大人は、力が強い。
子どもは聞き分けがない。
上司は、自分より優秀だ。 などなど。
前提とは、つまり”思い込み”のことです。
私たちは、何かを評価したり、行動を起こす決断をしたりするとき、この前提を基準に判断や評価をしています。この”前提”そのものは、良くも悪くもないのですし、直さなければならない癖でもありません。ただし、常に自分の前提(思い込み)を意識したいものです。うまく自分の思い込みに気づくことができれば、自分の評価や判断に客観性が生まれます。「自分はAだと思うけど、上司は、Bだと言う」「彼は、わかってない」ではなく「なぜ彼は、その判断をしたのだろう?その背景には何があるのだろう?」と、考え直したり、新しい違う選択肢の存在に気づいたりができるようになるはずです。新しい自分のために、今の自分の前提に気づいてみましょう。

小学校の授業に参加してきました!

今年の春から参加している堺市のプロジェクトの一環で、堺市内の小学4年生の授業に参加してまいりました!
授業のテーマは、「おともだちの話の聴き方」です。
12人の4年生との45分✖︎2限。なかなかたいへんでしたが、非常に勉強になりました(笑)

意外に緊張しなかった…

 なぜか、心配していたような緊張はしませんでした。自分の小学生時代に学んだ教室と変わらない風景だったからか、それとも、教科書取次事業で年に何回かは、学校に出入りしているからかもしれません。

子どもたちの方にもあまり緊張している様子はありませんでした。ところが、授業後に先生にうかがうと、やはり「普段とは違って少しちゃんとしていましたよ」とのこと。これは、きっと「知らない大人のひとは、怖いかもしれないからかしこくして様子を見る」という、子どもたちの”前提”ですね。

先生からお聞きしたほどやんちゃではありませんでした。

先生からは、「4年生といっても、まだまだ子どもで、45分間集中することが難しいようです」「隣の子にちょっかいをかけたり、教科書に落書きしたり・・・困ったもんです。」・・・それは、うん十年前の私ですね。(歴代、お付き合いいただいた先生方、誠に申し訳ありませんでした)
写真の板書をご覧ください。

この時、私が投げかけた問いは、「みんなは、相手の話を聞く立場です。どうしたら相手が話しやすいと思いますか?」です。
それに対して、子どもたちから出た意見は・・・


”正座” ”三角座り” ”無言” ”あいづち” ”反応(リアクション)する”でした。これらの意見に多数決を取ってみたところ、”正座” ”あいづち” ”反応(リアクション)” に多くの手が挙がったので、それを活用するワークをしました。


動画でお見せできないのがほんとに残念ですがかわいいし、かしこいし、最高でした。

お話の聴き方ワークをやってみて

ワークの後に、「何かいいこと思いついたひとはいますか?」の質問に対して、出た意見が上の写真の右側。
”質問する” ”目を見る” ”「で?」と催促する” です。
すごくないですか?興奮しましたよ!


その後、授業を受けてみて気づいたことや、今日からやることを付箋に書いて貼り出してもらいました。
たった2コマ90分の授業でしたが、その間の子どもたちの成長ぶりはすごかったです。最後に私から宿題をお願いしました。

それは、「おうちに帰ったら、お父さんかお母さんのお話を聞いてあげてください。きっと喜ぶはずですよ」
「今日の仕事はどうだった?」
お父さん、お母さんの疲れも吹っ飛ぶのでは?

家族のような関係だからこそのトラブル

今回、小学4年生向けの授業を担当するにあたって、先生と事前打ち合わせをしました。

打ち合わせの中で、先生から「各学年ともに1クラスで20人から30人と少人数である上に、当然ですが、在籍している6年の間にクラス替えもないため、刺激が少なく、子どもたちの成長スピードが遅いことを心配している」「また、子ども同士が家族のような関係で遠慮がないため、人間関係のトラブルが多い気がする」といった心配事をお聞きしました。
このような経緯があり、今回の授業では

”コミュニケーション(傾聴)”

を、テーマに選ぶことになりました。

学校現場の先生は本当に重労働

当日は、聴くことの大切さについて一緒に勉強したのですが、途中で少し集中力を失ったのか、私との間に心理的安全性が成立したためか、いたずらを始めました。
私を混乱させるために
「友だち同士で名札を交換する」
「学習用に渡した紙コップを分解して、落書きをしてお面のようにしてしまう」
という事案が発生。 やさしく注意する先生を見て、私の小学生時代との環境変化を改めて感じました。

それにしても、小学校の先生は、毎日こんなパワフルな子どもたち一人ひとりと向き合い、業務レポートや昇格試験なんかもこなすわけですよね・・。そりゃもう普通のビジネスパーソンの比じゃないハードワークだとつくづく感じ、先生がたの授業の負担が、少しでも軽減できるなら、これからも安請け合いして、授業に参画したいなと感じました。

先生、生徒のみなさんお世話になりました。ありがとうございました!