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他人と話すことで気づく本当の自分 オートクラインという本能について

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他人と話すことで気づく本当の自分 オートクラインという本能について

最終更新日:2023/04/02

今日の調子はいかがですか?
大阪府堺市でみなさまのちょっとした変革や新規事業を支援しています。中小企業診断士かつコーチ・エイ認定コーチの山本哲也です。

先日、事業再構築補助金の結果発表があり、今回も全て、採択いただくことができました。パチパチ。これも事業者さんの筋のよい計画のおかげです。ありがとうございます。また、しっかりと目を通していただいている審査員の先生がたのおかげでもあります。

しかし、本番は、これからなのです。地域のお客さんのお役に立てるビジネスとできるよう、微力ながら支援していきたいと思います。

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次世代育成コーチング以外にも大阪市内や堺市内を中心に、売上アップ支援を行っています。

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人と話していて「あっ、今、いいこと思いついた!」とか「今、話してて、ふと思ったんだけど・・・」なんて経験はありませんか?また、プレゼンや営業の場面でも、本番が終わった途端にブラッシュアップできそうなことをどんどん思いついたりして「本番前に気づけばよかったのにー」なんてことは、ありませんか?さらに言うと、単に人に話を聞いてもらうだけで、なんだか悩み事がなくなって、悩んでいるのが馬鹿らしくなっちゃうことってありますよね?

▼私たちの体の中では、細胞同士が交信している⁉


実は、この細胞同士の交信機能は、人間の元来持っている機能なのだそうです。科学的な実験結果でもそのことは証明されています。実験では、人体の中で別々の細胞同士が、お互いにコミュニケーションを交わしてその機能を発揮していることが明らかになりました。たとえば、Aという細胞が情報を発信し、Bという細胞がそれをキャッチして反応する。というようなことです。これが「パラクライン」という現象です。普通の対話に加えて、アイコンタクトなどもこれにあたるのではないでしょうか?

一方で、先述のように自分の言葉に自分で気づきを得たり、新しいアイデアを思いつく現象は、オートクラインと呼ばれており、ある細胞が自分の発信した情報を自ら受信して、自分の機能をさらに発揮するという現象をさします。常に二つが同時に起きているのだそうです。自分の頭の中にある考えや、もやもやとしていることを口に出すことで初めて自分の考えを知ることができるというのは、”オートクラインが働いた結果なのです。

私たちの頭の中には過去から蓄積してきた知見がそれこそ無限に存在していますし、インターネット上の情報とは違って自分の価値観でざっくりと仕分けもされて存在しています。そのような自分の在庫を表に出すだけでも相当なパフォーマンスが発揮できそうですよね。
では、そんな自分の潜在的な能力を活用するためには、どのような方法があるのでしょうか?

▼オートクラインの活用方法とは

自分の発信した情報を自分で受け取ればよいのですからいろいろありそうです。「誰かに話を聞いてもらう」、「日記」、「独り言」、「大声で叫ぶ」などがすぐにでもできそうです。そういえば、野球のピッチャーがマウンドでブツブツと独り言やボールに向かって話しかけている姿を見たことがありますよね。きっとあれも”オートクライン”の一種なのでしょう。

他にも、プロスポーツ選手のインタビューで「自分を信じて・・」や「自分はやれるはずと言い聞かせた」なんてことを聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、私たちビジネスパーソンは、オフィスや電車で「ブツブツ・・」独り言を言うことは難しそうです。

そこで、私は、以下の二つのことをクライアントさんにお勧めしています。

▼朝一番の眠い目をこすりながら日記を書く

おすすめの方法その1は、、古くからある”日記”です。朝、30分の早起きをしてA4のノートに2~3ページほど、頭に浮かんだすべてのことを記入します。うれしかったこと嫌だったこと、今日の予定や来週予定されている会議のこと。新サービスのアイデアや、来月の旅行のスケジュール。など。もし、書くことが思いつかないときは、「書くことがない。書くことがない!」でもOK。また、「えーっと」なんてのもOK。
これを朝一番のまだ眠気が残る状態でやることに意味があります。それは、睡眠明けでリラックスしており、トランス状態にあり、いま、もっとも気がかりなことで頭が埋め尽くされている可能性が高いからです。自然と「緊急性はなくとも重要性の高いこと」が頭の中から出てくることでしょう。

▼誰かに話を聞いてもらう

おすすめの方法その2は、「誰かに話を聞いてもらう」です。いわゆる”コーチングセッション”ですね。他人からの問いかけに対して答えることで、自分の頭の中にあることをアウトプットできます。
つまり、自分で自分が考えていることを知り、素晴らしいアイディアを創造していくためにも、それを一緒に探索してくれる相手(パートナー)が必要なのです。1on1なども良い機会ですよね。

話しながら、自分の考えを整理する作業は、パソコンの中に入っているデータを見るために、モニターに出力したり、プリントアウトしたりすることと似ています。しかし、私たちは、新しいアイディアを生み出したり、アイディアを発展させるヒントを見つけ出したりする作業を自分一人でやるには、限界があります。

頭の中の情報をアウトプットするだけであれば、一人ですることも時に有効ですが、新しいアイディアを生み出すためには、何より一対一、かつ双方向のコミュニケーションが欠かせません。話し相手が必要なのです。しかし、話し相手がいればよいというものでもありません。コーチから発せられる言葉が重要になってくるのです。
ですからコーチは、いつどんなことを問いかければ、クライアントが自分の中に眠っている素晴らしいアイデアと出会えることができるかを常に考えています。
つまりコーチがクライアントに「問いかける」という行為について少し視点を変えれば、「クライアントが、自分で自分の頭を整理する」のをサポートしたり、「一緒にアイディアを探索する」というスタンスに立つことができます。


私たちは、相手にとって単なる「話し相手」ではなく、「聞き手」としての役割を担うこと、良い「聞き手」としての能力を開発することを求められているのです。

▼まとめ

私たちは、自分たちでは気がついていないかもしれませんが、身体はオートクラインを求めています。自分が何をしようとしているのか、どこへ向かおうとしているのか、自分で知りたいと思っているのです。
明日からの1on1では、このことを意識して、「問い詰める」のではなく、「問いかける」、「どんなことを聞けば相手の成長に繋がるか」を意識して取り組んでみてください。

本日は、”オートクライン”とは?ということを考えることを通じて、私たちマネジャーが「良い聞き手」となることがどれほど相手にとって重要なことなのか?について一緒に学んできました。

明日からといわず、今日から、気づきをもとにあなたなりに実践をしてみてください。良い聞き手になるためには、何よりも日々のトレーニングが一番大切だからです。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

中小企業診断士 山本 哲也


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