Blog

主体的な組織に生まれ変わる3つのポイント!(効果的な自分の使い方とは)

  • TOP
  • ブログ一覧
主体的な組織に生まれ変わる3つのポイント!(効果的な自分の使い方とは)

最終更新日:2023/05/16

今日の調子はいかがですか?
大阪府堺市でみなさまのちょっとした変革や新規事業を支援しています。中小企業診断士かつコーチ・エイ認定コーチの山本哲也です。

調子のより悪しは、誰にでもあります。私たちは、人間ですから。でも、自分の調子の悪さに気づくことができれば、大きく人生は変わります。


本日は、タイトルにありますように、自分というリソースをどれだけ有効に使えるか?!そのコツについてお伝えできれば嬉しいです。最後までよろしくお願いいたします。

とは言え、残念ながら、私も、ようやく自分の状態が理解できるようになったばかりです。みなさまと一緒にパワーアップしていきたいと思います。

堺出身の新規事業コンサルがコーチングや補助金支援をしています。

もし、コーチングに少しでもご興味がおありでしたら・・・(ZOOM対応可能)

初回無料相談はこちらから

コーチング以外にも大阪や、堺市内を中心に、売上アップの支援に取り組んでいます。

それ以外にも新規事業開発支援、事業計画策定支援、SDGs運用支援、M&Aなど多様なテーマでご依頼頂いています。

▼明日からできる、あなたとあなたのチームが主体的な組織に生まれ変わる3つのポイント!

先ほどお伝えした通り、本日は、「自分の取り扱い説明書」ということをテーマに、みなさまと一緒に考えたいと思います。


主体的という言葉を辞書で調べると・・・

「他に強制されたり、盲従したり、また、衝動的に行ったりしないで、自分の意志、判断に基づいて行動するさま」

相変わらず、難しくて辞書で調べた意味があるのやら、ないのやら・・・。

つまりは、
みんなが、自分の意思や判断によって、自分で責任が取れる範囲で行動すること。だと思うのです。
よく似た言葉に「自主的」がありますが、私は、「自主的」よりも、より積極的なイメージでとらえています。


一般的には、新人さんやスタッフレベルの人たちは、まずは、指示されなくても自ら行動する「自主的」であることが求められ、私たちマネジメント層は、自分の責任範囲で意思決定をしていく「主体的」であることが求められているはずです。
あなたは、どちらの階層でお仕事をされていますか?また、今後は、どのような活動を希望しますか?
今日のコラムでは、お読みいただくことで、少しでもみなさまの組織に主体的・自主的な人たちであふれ、活気あるチームとなるような情報提供が少しでもできれば、とてもうれしく思います。
もし少しでもヒントがありましたら、とにかく行動していただきたいのです。そして、身近な誰かに貢献し、身近な誰かから学びましょう。

▼もし、あなたが、主体的でないとしたらなんなんだ?

「主体的」とはなんだ?について考えるにあたり、「主体的ではないもの」とは何かについて考えてみましょう。


主体的ではないものとは
主体的でない状態になると、人は、過去のネガティブな経験に縛られたり、根拠のないバイアス(思い込み)が強まったりします。
「どうせ自分は××だよ」とか「〇〇でないとダメだ」などと自ら選択肢を狭めて、将来の可能性を潰してしまうような思考の流れになるため非常に注意が必要です。
例えば、以下のような言葉は要注意です・・・。心当たりのある人があなたの周りにもいるのではないでしょうか?

  • 「結局」 ・「やっぱり」
  • 「むだ」 ・「ふつうは」
  • 「今まではこうだった」 ・「○○らしいよ」
  • 「○○はこう言っているよ」 ・「一般的には…」
  • 「誰の責任?」 ・「なんで私がこんな目に遭うの?」


このような言葉が自然に口から出てしまう状態を「主体的ではない状態」英語では、「ヴィクティムな状態」と呼びます。


「主体的」とは対照的に、自ら考えることなく、指示や命令だけに従って、ネガティブな感情を抱きつつ、仕事や事業を引き受けていく意識です。

もし、あなたが、いつも通り「主体的」であり続けていたとして、このようなヴィクティムな状態に陥りつつあると気づいたとしたら、どんな風に行動できるでしょう?

きっと「この環境の中でどういうふうにやっていくことができるだろうか?」という点を一生懸命考えることでしょう。このように、外部の環境を変化させられるような考え方ができれば、いつも「主体的」な態度を持って変化を起こすことができるはず。だからこそ、自ら、よりたくさんの選択肢を広げて、その中からより良い選択肢を選び続けることが重要なのです。

選択肢と言っても「やる」か「やらないか」と言ったいわゆるクローズドクエスチョンではなく、「どんなふうにやるのか?」「誰とやるのか?」「楽しんでやるのか?」「仕方なくやるのか?」などのオープンクエスチョンで探っていくことができれば、いくらでも選択肢を増やすことができるのです。
このような主体的な態度を実現できる精神状態のことを、英語では、アカウンタビリティと訳されています。

ここからは、アカウンタビリティとヴィクテイムについて比較しながら見ていきましょう。

▼ヴィクティムとアカウンタブルの境界線

以下は、ヴィクティムの兆候を感じるセルフチェックリストです。一度トライしてみましょう。

先述の通り、「ヴィクティム」な状態の人たちは、「運が良い・悪い」、「この中から選ぶ」「ひとりよがり」「できない理由を探す」といった受動的な無責任な態度などが特徴的です。一方で、右側の「アカウンタブル」な状態の個人・組織では、「運も自分が創り出している」「新しい選択肢を創る」「選択肢を持つ」など、積極的・外交的な態度が特徴として挙げられます。それぞれのパワー個人の心の中や、組織としての天秤は、その傾きを変化させます。

出所:コーチエイHP

このように私たちは、アカウンタブルにあり続けるべきなのですが、そのために必要なことは、「まず、自分の現状を把握すること」です。
以下のチェックリストを活用してみてください。チェックが多い状態ほどヴィクティムな状態ですので注意が必要です。

  • 気になっていることがあっても「誰かがやってくれるだろう。やってくれるはず。私ではないはず」と目や耳を塞ぐ
  • 「どうせこんなことを言っても無駄だ」と考えて無視する
  • 「もともと無理だったんだよね~」と評論家、傍観者など第三者の立場を主張する
  • 間違いを認めない。自分の正しさを伝えようとする。
  • 「やる理由」よりも「やらない理由」を一生懸命探している。相手の行動が気になっても、そのことについて伝えない。「余計なことを言って、ややこしくしたくない。私には関係ない」
  • 「じゃあ、私はどうすればいいんですか?決めてください!」と相手に決めさせる。自分の責任からの回避
  • 何か注意されると「いえ、違うんです。○○さんが・・・」と言い訳、他責から始める
  • 「そんなことは言われていません」と自分から関わりを絶ってしまう、または、知らないふりをする
  • 自分の領域、相手の領域と二分化して、自分以外のことに関わらない、また、関わろうとしない
  • 「私はこんなに頑張っているのに、会社は、全く理解してくれていない」と感じる
  • 「まえにやってみたけど駄目だった」とチャレンジングなマインドがない
ハウスクリーニング用のモップのようなヴィクティムなかわいい犬

▼では、どうすれば、選択肢を広げられるようになるのか?

ここでは、自分自身のことではなく、スタッフなど組織内に対して働きかける方法について、考えていきます。
選択肢を多く持ち、アカウンタブルな状態でよりよい仕事をするためには、前回の記事で書いた1on1セッションを活用して問いを立てることがおすすめです。

具体的には・・・
先述の通り、セッションの相手に対して、オープンクエスチョンをどんどん投げかけ、これまでとは違う新しい行動を生み出すことを継続的に行うことがコツです。そして、少しでも、行動の選択肢が広がったら、次のコーチングセッションまでにそのことを実行してもらい、次回は、その「行動」の結果について話をします。
もし、行動を起こしていなければ、なぜそうなったのかについて話をしたり、行動していれば、二人で評価し、次の行動に向けて取り組んだりします。
現状の話し手がどのような状態か現状を明確にするように問いかけます。
理想の状態とあるべき状態とのギャップを問いかけます。
そのギャップを解決するための具体的な行動を促します。
なぜ、理想の状態ではなくなってしまったのか、その背景やきっかけなどを問いかけます。

たったこれだけのことなのですが、自分一人で自分に問いかけながら選択肢を増やしていくことは、なかなか難しいですし、ましてやそれを継続していくことは至難の業。
ですから、1on1(コーチングセッション)を活かしてほしいのです。職場での360度フィードバックと1on1(コーチングセッション)をセットで行うことで、フィードバックを、「評価」ではなく、「成長」や「選択肢」の材料として活用できるようになるはずです。


最終的には、自分自身で選択肢を増やす、最善策を選び続けることができるようになれば最高です。

▼そんな悠長なことを言ってられない、組織をドラスティックに変えたいひとのために


特定の個人が、選択肢をたくさん持つことも大切なのですが、できれば、組織全体が一人の人間と同じように、選択肢をたくさん持てるようになれば、より、組織は、より高い目標を達成できるようになります。


具体的には・・・
組織全体で集まり、未来に向けた「問いを共有する」のです。そして、こうした「問い」について考えることで、普段は持っていなかった新たな視点を持つことができます。
こうすることで、自分だけでなく、もっと大きな世界からの視点や複数の視点を持つことができるようになります。


問いの参考事例は・・・

われわれのサービスは世界一だろうか?

今、仕事に情熱を持ち込んでいるか?

近い将来、我々が遭遇するリスクには何があるだろうか?

いかがですか?こんな問いをみんなで話し合うようなセッションを組織全体で持つことができれば・・・と考えるだけでワクワクします。


しかし、一方で、組織の中には、被害者意識の高い人が必ずといっていいほど存在します。そして、彼らは、このような自分が主体者になるような問いを一切受け入れません。
常に、誰か加害者を捜し、「自分は一生懸命やっているが、その誰かにスポイルされているのだ」と分析します。

▼私たちは、そのモンスターにどのように対応すれば良いのでしょうか?


残念ながら、特効薬はありません。


以下の3つのステップを通じて、気長に理解してもらう必要があります。
step1:被害者としての物語を徹底的に聴く
step2:被害者としての物語を持ち続けることでどんなリスクが未来にあるかを明らかにする
step3:主体者としての物語を描く

とても時間と労力を必要とする作業ですが、これも私たちリーダーに期待されていることなのです。他にもっとよい選択肢がないかを一緒に探していきましょう。

▼まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、少し自分自身の反省の意味があり。全体的に熱い熱い記事になりました。
これらのことは、机上の上で学ぶことは少なく、実践の場で、継続的に、長期的に、集中的に取り組むことこそが重要だとご理解ください。
また、明日からといわず、今日から、気づきをもとにあなたなりに実践をしてみてください。良い聞き手になるためには、何よりも日々のトレーニングが一番大切だからです。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

中小企業診断士 山本 哲也


もし、コーチングに少しでもご興味がおありでしたら・・・(ZOOM対応可能)

初回無料相談はこちらから

コーチング以外にも大阪や、堺市内を中心に、売上アップの支援を提供しています。それ以外にも新規事業開発支援、事業計画策定支援、SDGs運用支援、M&Aなど多様なテーマでご依頼頂いています。