最終更新日:2024/04/06
みなさんこんにちは!
大阪堺で「経営のモヤモヤをワクワクに変える!」をビジョンに、みなさまのちょっとした変化を応援しています。中小企業診断士の山本哲也です。
堺市では、”企業による学びの応援プログラム”という制度があり、小中学校や民間企業からのご依頼で、自社の持つノウハウを提供する出前授業のデータベースがあります。
今回は、その制度を通じてお声がけくださった堺市立熊野小学校5年生の家庭科の授業へお邪魔してきました。
熊野小学校って読めますか?
熊野小学校の創立は1872年と、堺市ではもっとも歴史の古い小学校の一つです。
創立150年を超えており、明治天皇がお越しになられたことがあるそうです。
旧市街地に位置し、堺東駅前の繁華街や堺市役所、先日、少林寺小学校の子どもたちとヘチマ販売会開催した山之口商店街からも目と鼻の先にあります。
ちなみに、私の母校の府立泉陽高校からもすぐの場所で、私にとっては、庭のような場所ですが、意外にも初訪問でした。
ところで、読者のみなさんは、熊野小学校って読めますか?
「くまのしょうがっこう?」
まぁ、普通はそうだと思います。じつは、これ、”くまの”ではなく”ゆや”と読みます。パソコンで「ゆや」と入力するとちゃんと「熊野」と変換候補のなかに入っています。(私のパソコンだけ?)
ちなみに、町名は、「くまの」なのだそうです。なんで?堺市!
ちなみにの、ちなみにですが、年配の人は、「そんなの関係ねー」って感じで「ゆや」と呼んでるらしいです(笑)
由来については、所説あるようですが
Wikipediaによりますと・・・
「熊野」は、大小路交差点北東角にあった熊野(ゆや)神社(1908年、菅原神社に合祀)に由来。当社は熊野参詣の境王子が前身と言われているそうです。「ゆや」に関しては、湯屋(風呂屋)が多かったとする説、その菅原神社で塩風呂の炊き出しが行われたとするなど所説あるようです。
ちなみに、女優の谷村美月さんの母校だそうです。
ひさびさのお掃除教室
今回のテーマは、お掃除教室。
私が以前お世話になっていました株式会社ダスキンでも学校の教員向けにお掃除教室の支援活動をしていまして、そちらにも問い合わせたそうですが、対応が難しいとのことで、当社にお問い合わせをいただいた次第です。
ちなみに、ダスキンが提供している、お掃除教室支援活動がまだプロジェクトだったときに、地域の担当者として参画させていただいていたので、このお話を聞いた時は、「なにかのご縁だな?」と思いました。
そうして考えてみると、昔から先々どうなるか分からないもの(新規事業)に携わることが多かったんだと改めて思いました。
中小企業診断士が教える家庭科の授業とは?
肝心の授業の内容は、なぜ、おそうじが必要なのか?
・身近な掃除道具の正しい使い方
・整理と整頓の違い
・上手に家事を行うために必要なこと
・家事が上手にできれば、夢がかなう
といったようなコンテンツを用意しました。
5年生にもなるとすごいですね。勉強熱心というか、学習意欲が高い!
前半は、お掃除の大切さと具体的なテクニックについてワークを行いました。そして、後半では、それらをうまく行うためのポイントとして「PDCA」についてお話しました。
特に後半の「PDCAは、みんなの将来の夢が必ず実現するスーパー秘密テクだ!」が、すごくはまったようで、たくさん質問をくれて、ノートもしっかりと創っていました。
小学生のためのPDCAサイクルとは
私たちも日々のビジネスで実行できているかどうかとても怪しいので、ここで一緒に学び直しましょう。
PDCAサイクルとは
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Act(改善)の4つのフェーズから成り立つ、反復的なプロセス改善手法です。
このサイクルを効果的に回すことで、ビジネスプロセスを継続的に改善し、組織目標達成を実現するフレームワークです。
今回、子どもたちには「成功者は必ず使ってる秘密のフレームワークだよ」と言って説明しました。
例えば、ユーチューバー。
ステップ1: プラン(計画)
どんな動画を撮るべきか?チャンネル登録者向けか?新規視聴者向けか?どんな内容をどのような構成で、何分の動画を作るのか?必要な機材や小道具、情報、スライドは?を整理する
ステップ2: ドゥ(実行)
計画を立てたら、撮影する。撮影しながら、より改善できるポイントがあれば、随時改善する。そして、編集、アップロード
ステップ3: チェック(評価)
アップロードしたら、自分が計画した通りに再生回数が伸びているか?チャンネル登録者は増えたか?既存登録者の満足度は?など、推移を観察し、その結果から、うまくいったことやうまくいかなかったことを考えよう。
ステップ4: アクト(改善)
ステップ3のチェックの段階で見つかった問題や改善点を次の撮影に活かす最後のステップです。次の動画撮影のための企画を練ったり、計画を見直して、次回はもっと狙った結果を出せるように工夫します。
この説明が一部の児童にピッタリハマったらしく、大盛り上がりでした。
ついでにマンダラートも
質問コーナーでは
「ゲーム実況系ユーチューバーになるためのコツを教えてください!」
(えーっ。ゲーム実況系?聞いたことあるけど、良く知らんし・・・)
さて、みなさんならどう答えますか?
私は・・・
「〇〇君の頭には、どんなことが浮かんでる?」
とコーチングセッションの時のように問いかけました。
「さすが、ピンチ脱出!」と思った矢先に帰って来たのは、
「質問に質問で返したらあかんのにー」でした。
「えーっ!この手はあかんのかっ?!」
「むむっ・・・」
「マンダラートって知ってる?」「なにそれー?!」(ホッ)
マンダラートというのは、自分の頭の中を整理して、夢を実現するために、自分のやるべきことを視える化するためのツールのこと。
あの大谷翔平選手も使ってたらしいよ。
まず、真ん中に自分が実現したいことを書く。
次に、その周りに実現したいこと関連するようなアイデアや小さな目標を書いてみよう。そこまでできたら、その周りに書いたアイデアや小さな目標を中心にして、同じように関連するアイデアや小さな目標を書いてみよう。
そうすることで、毎日少しずつ、夢に近づくことができますよ。
「必ず、近づくから、やってみてね」と念を押したところで、チャイムがなりました。
マンダラート画像の引用元 https://go.chatwork.com/ja/column/efficient/efficient-242.html
まとめ
今回は、小学5年生の家庭科の授業に参加したご報告とともに、私たちのビジネスをコントロールするために必須のテクニックである、PDCAサイクルについてまとめてみました。
相手が小学生でも、一から十まで教えるスタイルではなく、できるだけ主体性を持って行動ができるように工夫しました。
そのポイントは、「答えを教えるのではなく、答えの導き方を提案する」です。
この方法のデメリットは、「成長に時間がかかる」ですが、いったん、軌道に乗りさえすれば自立的に成長していきます。
短期的な成長を重視するか?
長期的な成長を重視するか?
組織の課題によっても変わりますが、よい組織はしっかりと使い分けができているように感じます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次は、みなさまのビジネスにご一緒させてください。
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中小企業診断士
山本 哲也