最終更新日:2024/02/01
本日は、「コーチングって言葉は知っているけど、一体何をしてくれるの?」「トップの人が使ってる手法?」「せっかくだから少し知っときたいかも」ともやもやしている皆さんに向けて、私がこれまで学んできたことをお伝えして少しでもすっきりしてもらおう思います。
いつも通り、おふざけもいれつつ楽しい読み物にしようと思っていますので、そんな中から何かちょっとした気づきがあなたの中に生まれてくれることを願っています。そして、もし少しでも興味を持たれましたら、あなたにもコーチを目指していただいても良し、コーチングを受ける側になっても良し、とにかく行動していただきたいのです。そして、身近な誰かに貢献したり、身近な誰かから学びましょう。
▼はじめに
前回からの続きです。当たり前の話ですが、コーチングだけに限らず、全ての対話の場面では、コーチを受ける人(クライアント)に関心を持ち、観察することがコミュニケーションのスタート地点ですとお伝えしました。
今回は、その”観察のコツとしてのタイプ分け”について考えていきたいと思います。
▼では、4つのタイプにどんな特徴があるのかを見ていきましょう
▼コントローラーは判断したいひと
コントローラーは「判断」する自由やそのための材料を奪われてしまうことがもっとも嫌いなのです。
上司であれば、こまめなホウレンソウをしてこない部下に対しては、「自分が信頼されていない」と感じストレスを感じます。一方で、コントローラーが部下の立場の場合は、自分で「判断」する領域を増やしたいので上司への報告を避けてしまいます。「ゴールだけ示して後は任せて欲しい」のがコントローラータイプの部下です。
私の以前のボスは、超コントローラーでした。相談に行っているだけなのですが、方向性を決められてしまう。私たちチームの考えと方向性が一致するときは、最高のボスでしたが、そうでない場合は・・・でした。
私たちは、彼が同じ判断をできるようにありとあらゆる材料を揃えることですっかりへとへとになっていました。今思えば、違う接し方があったのだと思います。
ちなみに、私もコントローラー強めですので、そのまま自然体で臨んだのでは、うまくコミュニケーションがとれないのは至極当たり前の話です。
コントローラータイプの普段の行動は・・
- 行動的、野心的、エネルギッシュ
- 自分の思い通りに物事をすることを好む
- リスクを恐れず目標達成に邁進する
- 決断力がある
- 人間関係より仕事優先
- 起業家タイプ
- 正義感が強い
- ペースが速い
- 保身的な態度を嫌い、正直で裏表がない
- 自分の内面に目を向けるのは苦手
- 人の話を聞かず、結論を急ぐ
対人関係の場面では・・・
- 人を寄せつけない印象を与える
- やさしい感情を表すことが苦手で、他者から怖がられる
- 人をコントロールしたがる
- 自分のことをコントロールしようとする人には反発する
- 戦いを通して相手を知ろうとする
- 自分以外の人間は弱い存在だと思っている
- 自分の内面に他者同様の弱さを見ないように努め、相手を責める傾向がある
- 人をなかなか信頼しない
- 人の気持ちには鈍感な方
あなたは、いくつ当てはまりますか?
▼サポーターは、とにかく合意優先のひと
サポーター」は、人を援助することを好み、チームプレイを大切にします。また、気配り上手です。円滑な人間関係の中で、「合意」を取りながらコトが丸く収まるように進むことが大好きです。いわゆる「いい人」と呼ばれるタイプです。
自分自身の感情や考えは抑えがちで、自分の側からの提案や要求はあまりしない傾向があります。逆に指示命令があると、全力で創意工夫をして、尽くすタイプです。コントローラーやプロモーターと異なり、丸投げされることを嫌う傾向があります。周囲との関係の中で「合意」を取りながら物事を進めていきたいタイプなので、丸投げされてしまうと、孤立感や不安感から行動が止まってしまうのです。
普段の行動は・・・
- 人を援助することを好む
- あたたかく、穏やか
- 職場では協調性が高く、意欲もある
- 計画や目標を立てることには関心はない
- 決断には時間がかかる
- 人の心を読むのが得意
- 直観力がある
- 感情に基づいて判断する
- リスクを冒すのは苦手
- ビジネスよりも人優先
対人関係の場面では・・・
- 他者の気持ちに敏感
- 親密な人間関係を築く
- 人の期待に応えるような行動をとる
- 人の心をやすめるような関わり方をする
- 気配りがある
- 対立を避ける
- 人とのつながりを大切にする
- ノーと言えない
- 無意識に相手からの感謝や愛情を求めている
- 常に関心を持たれたい
あなたは、いくつ当てはまりますか?
まとめ
今回は、4つのタイプ分けについてまとめてみました。あなたは、どのタイプがしっくりきましたか?また、あなたの周りの人たちが当てはまるものはありましたか?本文にも記しましたが、みな、いろいろなタイプを併せ持っています。しつこくなりますが、決してタイプを分けて判断するのではなく、どのタイプの傾向なのかな?と関心を持って観察することこそが大切なのです。これを忘れないでください。
人は、集団で生きる動物ですので、コミュニケーションは、衣食住に匹敵するくらい大切な活動なのです。ですから、自分自身の発言に主眼を置くコミュニケーションではなく、相手を知り、相手に合わせることができれば、相手もあなたに合わせてくれるようになるでしょう。それは、二人のコミュニケーションの質を格段にアップさせるはずです。
自分がどのタイプなのか?試してみたい方はこちらから(有料サイト)
最後までお読みいただきありがとうございました。
中小企業診断士 山本 哲也