Blog

ビジネスパーソンのための効果的なプレゼンテーションテクニック

  • TOP
  • ブログ一覧
ビジネスパーソンのための効果的なプレゼンテーションテクニック

最終更新日:2023/09/20

本日は、私と同じように
・大勢の人前で話すことが苦手
・苦手なものの、人に聞いてもらいたいことがある
・・・といった方向けに
こんなに、大勢の前で話すことが苦手意識がある私でもできる方法。
苦手だからこそ、強く意識していること〜をお話したいと思います。

わたしと同じようなお悩みをお持ちの経営者、中間管理職や若手など、すべてのビジネスパーソンの方にお役にたてれば幸いです。

大勢の前で話すことが苦手

私、こう見えて実は、「大勢の前で話すこと」が苦手なんです。
職業柄、人前で話すことも多いのですが、数名程度のミーティングや雑談では、場の空気を読んで、話せていない人に話を振る。さらに盛り上がるような質問をする・・・といった事は、コーチングスキルを活かしてすすめられているので、苦手感はありません。
しかし、「大勢の前で壇上から話す」といったシチュエーションやそれに近い状況は、とっても苦手なんです。
コロナも収束してきたこともあり、ぼちぼちとリアル会場でのセミナーのご依頼も舞い込んできており、ありがたいことです。
もう苦手だとばかりも言ってられない、状況にある今日この頃。

「人前での話し方」について

参加者に発言をお願いする

「なにごとも、はじめが肝心やで」と、よくおばあちゃんに言われたものです。
人前で話す事もまったく同じことが言えます。

あなたは、どんな風にお話を始めていますか?

例えばセミナーなどの冒頭ではまず、参加者に対して
・セミナーのテーマに関する問いかけを行う。
・問いかけに対して、発言してもらう。

問いかけることで
参加者が受け身な傍観者から、主体的な参加者へと変わるためのきっかけとなります。

また、問いかけることで相手の好奇心を刺激し、あなたの話に集中してもらいやすくなります。

私が使っている問いかけは、例えばこんな感じです。


「こんなことを経験したことがありますか?」


「●●するときって、失敗したことないですかー?」


こういう感じで参加者に話しかけることで、相手に直接的な共感を求めず、問いかけることで潜在的な共感を呼び起こすことができます。また、問いかけることで相手の好奇心を喚起し、話を続けることができます。
人は、話すことが大好きです。もう少し、厳密に言うと、話を聞いてもらうことが大好きです。ですから、セミナーの冒頭では、参加者に対して、セミナーのテーマに関する問いかけを行い、発言してもらいましょう。
もちろん、単に、「どちらからお越しですか?」「昨日のニュース観ましたか?」など、相手が話しやすい時事的なテーマを問いかけても良いと思います。
一方で、なんでもかんでも問いかければよいというものでもなく、注意しなければ、逆効果になる可能性もあります。

例えば、質問が難しすぎる場合。参加者の混乱を招き、逆に壁を作られてしまうかもしれません。
また、無理に場を盛り上げようとして、会場の雰囲気に合わない的外れな冗談を言って滑ったりしまう。そういった逆効果となるようなことは避けて、参加者の方への配慮もわすれず、落ち着いてお話していきましょう。

共感を利用して、興味関心を高める


場の空気が温まったら、セミナーテーマの結論や核心をシンプルに伝え、関心を高めます。驚くような具体的な事例、衝撃的な数値データ、予想外の事実などを提供することでも参加者の興味を引くことができます。さらに、参加者がその情報を自分の状況にどのように適用できるかどうかについても併せて伝えることで、より興味関心を高めることができます。
例えばこんな感じ

「これから、〇〇についての解決策をお伝えしますね。それは、たったひとつ〇×をしないことなのです」

「その失敗のたったひとつの共通点は、◇◇なのです」

「実は、△△を身につけるだけで、もう二度と失敗しなくなる上に、得意とさえ言えるようになるのです」

「実は、これから話すテーマに参加者がグッと前のめりになってしまう技があるのです」

などなど
こうしてみると、ノウハウ本の冒頭部分やセミナーでも聞いたことのあるフレーズですよね。
講師や作家さんは、聞き手や読み手に対してこのような投げかけを行って、注目度や期待値、共感度を上げているのです。
ただし、先述のとおり、事例や数値が現実からあまりにも離れていると、参加者はそれに自分自身を関連付けることができず、逆に反発を招き、全てのトピックスに反論するようになってしまいます。聞き手が、自分ごととできるように、より具体的で現実的な例やデータをスライドなどで示すことがポイントです。

政治家が失言をして更迭されるニュースをテレビでご覧になったことがあるでしょう。私は要注意です。と自分で認識しています(笑)


話と話に架け橋を掛ける

「はなしとはなしにかけはしをかける」
なんだか、早口言葉みたいになってしまいましたが、これも重要です。
話し手あるあるですが・・・
スライドが変わるや否や突然、
「話は変わりますが・・・」や
「〇〇についてご存じですかっ?!」と語りかける。
1回のスピーチに1回程度は、よいと思うのですが、なんども繰り返してこの手を使うと、参加者は、メインテーマから迷子になってしまうかもしれません。
せっかく、出だしで注目を集めて、テーマに共感を得て、好奇心を高めたのにすべてが台なしになってしまいます。

PREP法

どのようにすれば、話題の変わり目もスムーズになるでしょう?
それほど、難しいことではありません。

まず、ひとつの小さなテーマをひとつのかたまりとして話しましょう。
例えば・・・

PREP法という話し方をご存じでしょうか?
P:point 結論
R:reason 理由・根拠
E:example 具体例
P:point 結論


プレゼンテーションやスピーチでもよく使われる手法で、自分の主張が伝わりやすい話法の一種です。
このような順で話すことによって、参加者は、論点が一貫しているため、テーマを追いやすく、メッセージを理解しやすいという特徴があります。それは、まるで講師と会話をしているような感覚で、参加感、満足感がアップします。

一方で、うまく話さないと、スピーチがテンプレートに聞こえてしまったり、逆に流れるように話すことで、議論が薄っぺらく聞こえてしまうリスクもありますので、注意とトレーニングが必要です。

1枚のスライドのメッセージは、1つ

1枚のスライドのメッセージは、1つにしてください。
当たり前のように聞こえますが、これがなかなか難しいのです。
私も良くやってしまうのですが、1枚のスライドにあれやこれやを詰め込んでしまった結果、キーメッセージがなんだかわからなくなってしまうのです。スライドのタイトルと内容がフィットしているかどうかは必ず確認しましょう。
そもそも、忘れてはいけないのは、話し手は、自身の専門分野の話であり、なんども推敲を重ねたことを話しているのですが、聞き手は、初めて聞く話がほとんどなのです。さらに、人の短期記憶力は意外に小さくて、一度に多くの情報を処理することはできないのです。だから、スライドごとに一つのポイントを提示することで、劇的に話が伝わりやすくなります。
ただ、一方で、スライドが多くなりすぎると目が疲れてしまい、これまた、話を聞くどころではなくなってしまいますので、ご注意ください。
最後は、スライドとスライドのつながりを強めに意識することです。
これは、意外と忘れがちなのですが、重要なポイントです。
簡単に言うと・・・
5ページ目のスライドに入っている言葉のどれかを次の6ページで解説したり、深堀したり、するのです。これにより、聞き手は自然に話の流れに身を任せることができます。

まとめとおまけ


まだまだ、細かなコツや技術があるようですので、少しだけ紹介しておきます。

具体例があると分かりやすい

話している途中で、相手に自分のメッセージが伝わっているか不安になることがありませんか?そんなときは、具体例を挙げることで相手に理解してもらいやすくなります。できれば、相手にとって身近なものや、興味を持っているものを選ぶことが重要です。

不完全な短い情報を言い切る

なんのこっちゃ?かもしれませんが、最初に、トピックスを理解するためには、さらなる説明を聞く必要があることを言い切ってしまう。これにより、聞き手を「この後の説明を聞かないと、腑に落ちない」と思わせることができ、聞き手の興味を引きつけることができます。
例えば・・・
「私たちの新しいマーケティング戦略により、リード獲得コストを30%削減できます」や
「この新技術により、製造プロセスの時間を半分に短縮できます」
など、「そんなこと、どないして実現すんねん!」っと突っ込みが入るようなトピックスが考えられそうです。
今回は、話し手が、不特定多数の参加者から共感を得るための3つのポイントを紹介しました。
相手に共感を得ることで、コミュニケーションがスムーズに進み、良い関係を築くことができます。また、プレゼンテーションを行う際には、これらの要点を意識して構成することで、効果的なプレゼンテーションを行うことができます。

「言うは易し、行うは難し」

最後に、ひと言
「言うは易し、行うは難し」

さら「人前で話すこと」について興味を持たれた方は、様々な本も出版されていますので、ご自身で深く学んでいただくのも良し、お近くの話し方教室に入会するのもアリですね。
とにかく行動していただきたいのです。
そして、身近な誰かに貢献し、身近な誰かから学びましょう。

これらのテクニックを習得し、実践することは、簡単ではありません。
でも、努力と練習を重ねることで、あなたは必ず成果を上げることができます。
あなたのビジネスでの成功を心から祈っています。