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事業再構築補助金のど真ん中!ドローンによる建物点検を新規事業としてスタート!/株式会社RISEさま

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事業再構築補助金のど真ん中!ドローンによる建物点検を新規事業としてスタート!/株式会社RISEさま

最終更新日:2023/11/02

本日、ご紹介する“ひと”は、ライズファクトリーの代表であり、株式会社RISEの代表取締役である長濵さんです。

まずは、ライズファクトリーの紹介から。ライズファクトリーは、大阪狭山市で平成16年に開業した自動車修理工場です。大阪狭山市は、当社の所在する大阪府堺市の東南方面に隣接しており、狭山池(日本最古のダム式ため池)で有名なベッドタウンです。
今回は、長濵社長から株式会社ZETTONの社長さん(介護事業)を通じて当社の提携税理士の正月税理士事務所へ
「いま、進めている新規事業のことを相談したい」と連絡をいただいたことがきっかけでした。

当社に税理士事務所からいただいた内容は「事業再構築補助金の補助事業に当てはまらないか?将来の法人化についてどう進めるべきか?」というような趣旨でした。つまり、どのターゲット層に対してどんなサービスを提供する事業なのか、聞けないまま初回訪問に至りました。我々、中小企業診断士に来る案件のほとんどは、このように「○〇について支援して欲しい」ということがはっきりしていません。おかげで、やたらに好奇心が高まって、妄想が先走るような職業病になってしまいました。(笑)これは、中小企業診断士の存在がマイナーで「何をする人?何ができる人?何を依頼すれば良いの?」ということがはっきりしないことが原因だと思います。私もこのあたりをどうクリアにすればよいのか?日々試行錯誤です。

それは、さておき・・・

初回の無料訪問相談では、自己紹介もそこそこに、開口一番「ドローンで建物の点検しようと考えているんです。こんな新規事業に事業再構築補助金って使えますか?」。この時点でいろいろと妄想準備をしていた私の仮説は、全て吹っ飛んでしまいました。「車屋さんが、ドローンですか?どんな経緯で?建築物の修理点検の経験やお客さんのあては?」と、本来の好奇心に火が付き、長濵社長を矢継ぎ早に質問攻めにしてしまいました。しかし、それによって今回のプロジェクトの全体像がいろいろと分かってきました。

ドローンの操縦資格については、今後、国家資格へ格上げされる計画があることや、長濵社長はすでにその資格を取得済みで、小型の機材も所有していることなど。加えて、今回の案件は、長濵社長が一人で取り組むのではなく、不動産・建築畑一筋でやってきた樋川さんとの共同プロジェクトであり、双方の強みを持ち寄る形で進められること。

これなら成功が見通せそうだなと感じました。

そこで2回目以降の打ち合わせでは、当社側も若手の中小企業診断士を追加投入しました。そして、緊急事態宣言のこともありましたので、ZOOMやメールを活用してヒアリングや追加の調査なども行い、計画書づくりを進めることにしました。このように数回にわたる、打ち合わせやヒアリングによって、ライズファクトリーが他社と比較して優れており、この新規事業に活かせる点は、他にもたくさん見つけることができました。あっという間の1か月半でした。事業計画書を策定する間にも二人の事業は着々と進み、実績を重ねていきました。我々も事業再構築補助金事務局に対して事前着手の承認を取り付けるべく、急いで所定の手続きを済ませるなど、二人の行動力に振り落とされないようにぴったりついていきました。この事業の成否を握るという点で大きかった案件は、長濵社長のネットワークを通じて受託した、ある自治体管理物件の雨漏り調査でした。デモンストレーション案件ではありましたが、自治体との取引は、ブランド力構築にも社会的な信用力アップにも非常に効果的です。また、実際の調査レポートも評価をいただき、技術面についてもお墨付きを得ることができました。

詳しい話はできないのですが・・・

守秘義務の兼ね合いもあり、ここでは、あまり詳しいお話は、できないのが残念なのですが、このような特殊な建物などで彼らの技術は活躍します。私もビルメンテナンス・建物管理業の経験がありますが、このような形状の建物で屋上に上がれない場合は、通常、可動式足場(ローリングタワー)で簡易的に設営するか、建築現場で見かけるようなしっかりした鉄製の足場を設営する必要があります。また、それとは別に漏水などの不具合を点検する専門職人、点検結果を分析し、修繕提案をする専門家などが必要でそれなりに大きな案件になります。

特に、この足場設営作業はなかなか大変で、費用面だけとってみても1m×1mで1,000円程度の費用が必要です。単純計算ですが、建築面積720㎡のこの建物の場合だと数百万円になってしまう可能性があります。費用が大きいということは、工期も必要ですし、足場の倒壊や作業者の転落事故などの危険もつきまといます。日本の労働人口減少や高齢化はますます加速していく環境であることを考えると、この事業は、作業者・近隣住民・施設利用者というあらゆる危険性をゼロにしつつ、建物の長期利用に貢献でき、非常に社会的な意義も高いビジネスと言えそうです。つまり、ますます世の中に必要とされるでしょうし、気軽に活用いただけるような事業に育てていかないといけないと感じました。

プロジェクトはスピードアップ! 無事法人化手続き支援中

現在は、他の自治体からの相談も集まりつつあり、補助金の審査とは無関係に事業は成長軌道に乗りつつあります。今後の資金需要が高まりも見えてきたところで、長濵社長からの相談があり、今は、法人化の進め方について検討、法的手続きの支援をしています。事業再構築補助金の事務局からも法人化についてOKを頂けましたので、この記事がアップされるころには、株式会社RISEになっている見込みです。

次の一手は?!

全国的にも増えている災害現場やインフラ点検の現場で、ドローンが活躍する話題を耳にすることが増えてきました。私たちの活動エリアである大阪南部でも操縦体験ができる遊技場ができました。おそらく、今後は、いろいろな事業者が活用してくるでしょうから、早く事業を拡大し、先行者優位を築けるよう、もっと活動にドライブをかけていく必要があると考えられます。

長濵社長にそのあたりの話を振ると「まずは、地元自治体との連携による災害への備えが引き合いもありますし、すごくお役にも立てそうなので、そちらを優先します。商売はその後ですね」と余裕の構えです。新規ビジネスを大きく成長させるには、全方位にがむしゃらに走り回るのではなく、このように柔軟な計画を持ち、動くタイミングと方向性を明確にして動いていくことが、意外と一番大切なことなんじゃないかなと私も考えています。今後の成長がとても楽しみな株式会社RISEです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事に興味をお持ちの方は、長濵社長におつなぎしますので、お気軽にお問い合わせください。https://nakamoz.com/contact/

当社には、無料相談制度がございます。どうぞお気軽にご利用ください。

<本日のお客さまの紹介>

株式会社RISE
住所:大阪狭山市山本中364-1
WEBサイト:https://rise-drone.co.jp/
左:長濵社長:無理やりオフィス前で撮影させもらいました。手で持っているは、ドローンの発着用のプレート。(友人の手作りプレゼントとのことでした。)
右:調査作業中の樋川さん。イケメン姿がお見せできないのが残念です。


今回ご紹介した株式会社RISEのように、当社では、堺を中心に大阪南部で活躍する事業者支援に注力していますので、お気軽にお問い合わせください。どんなお役立ちができるかはお話を聞いた上でご提案いたします。

まずは、面談(リアルまたはオンライン)、メール、電話で無料相談お申込みください。
当社が得意な範囲は、そのまま提案させていただきますし、不得手な分野には各種専門家や地元事業者も交えて一緒にお話を進めつつ、繋いでいくようにしています。


今回RISEさまの新規事業で活用した事業再構築補助金を3分で理解するコラムも併せてお読みください。